塗り替え工事の失敗事例
1 色の選定を失敗した
塗替工事は10年に一度の大きな工事です。色彩計画に失敗しても、これからの10年はその色と付き合っていかなければなりません。色の知識がまったくない業者もたくさんいますので、色彩計画に重点をおいてくれる業者を選定すべきでしょう。
2 泥棒に入られた
近年は工事中の足場を利用した空き巣や泥棒が多発しています。ご自身でも十分注意しましょう。工事期間中は住居者様も2階や3階のあまり鍵をかけない箇所も鍵をかけるように注意すべきですが、やはり業者がどのような防犯対策をしているかを考慮すべきでしょう。
3 職人が怖い
人は挨拶をすれば、たとえ顔が怖くても印象はやわらぐものです。愛想がいい職人も中にはいますが、せめて挨拶をするような職人に入って欲しいものです。業者が職人に対してどのような教育しているかを聞いて業者を選定してください。
4 職人が近隣とトラブルを起こした
業者が近隣とトラブルを起こせば、困るのは業者に工事を依頼したお客様です。そこで、業者が誠意をもって対応してくれるかが鍵ですが、こればかりは業者選定時にはわかりません。営業マンの態度・会社の実績等で選定するしかないでしょう。
5 工事着工前に近隣に挨拶していない
工事で近隣の方にご迷惑をかけるのは、両隣はもちろん土地に隣接するすべての家と、道路を挟んで向かいの家には工事車両が荷物の積み下し等で停車するなどの場合もあるため、これらの家にはすべて挨拶が必要でしょう。それも直前ではなく最低1週間前に行うべきしょう。
6 急に工事が始まったり、勝手に業者が工事日を指定してきた
工事の着工日は本来、居住者様の要望で設定するものです。ある程度の業者都合と準備期間を考慮しても、契約日(ご依頼日)から1週間から十日後以降で住居者様が希望される日で行うべきです。このような事項1つ1つが居住者様主導で行われるか、業者主導になるのかに反映されますので、それにこたえられない業者は除外すべきです。
7 雨でもないのに職人が入ってこない
これもあきらかに業者都合で工事が行われていることに他なりません。このようなことが起きない為にも居住者様主導で行う業者を選定することです。
8 雨の日に施工している
これは上とは逆のケースですが、塗料は湿度が80%を越える場合は施工不良の原因となる為に施工してはいけません。このような業者の都合で工事を行う業者は除外すべきです
9 事前に調査をおこなわずに工事に着工した
塗替え工事は美観的な価値の向上もありますが、1番の目的は建物の保護です。しかし事前に雨漏りの有無や不良箇所の調査を行わずに工事を行う業者がいます。このような業者は瓦の屋根のずれや基礎部分のクラックなどの塗装以外の要因を見逃したり、そのような知識のないままで工事を行ったりします。
10 塗り替え以外の工事ができない
建物は経年劣化とともにあらゆるところが故障や破損してきます。また塗替え工事をした後、今まで気が付かなかった部分の汚れ等が目立ち、追加で工事を依頼する場合が多々あります。そのような要望に応えられる業者の方が幅広い知識と経験を持っていると推測されますので、そのような業者を選ぶべきでしょう。
11 すべて同じ材料で塗っている
塗料は下地や用途、場所によって使用する材料が分けられています。色が同じだからといって、外壁の材料(水性シリコンなど)を軒天に塗ったりする業者がいますが、これらは施工不良の原因になるのでお勧めできません。これらも豊富な知識をもった業者に任せるべきでしょう。
12 1回しか塗っていない
塗料は2~3回塗りの材料が多く使われていますが、業者によっては1回しか塗らない場合もあり、素人の方がこれを見分けるのは難しい状況です。やはり信頼できる業者に任せることです。
13 業者が足場を設置するために、カーポートの屋根をはずそうとして割れたのに修理代を請求された
払うべきではありませんので、その旨を業者に伝えましょう。第3者機関に相談することも必要です。
14 庭にある大事な木が勝手に剪定された
工事前の写真をとっておきこういう事態に備えることも必要ですが、やはり信頼のおける業者を選ぶことが先決です。
15 庭にある物が勝手に移動された
許可なくものに触れたり、移動したりすることを軽く考える業者が多いのが実情です。やはり事前に注意するか信頼のできる業者の選定が必要です。
16 台風の時もネットがたたまれなかった
養生ネットは風を受けやすいため張ったまま台風の風を受けると大変なことになりますので、ネットをたたむように言いましょう。
17 手直しを連絡してもなかなか直してくれない
まずはご自身で点検をして、手直し箇所を把握しておくことにより、工事完了までに指摘することが必要と思われます。点検等ができない場合は工事が完了してからも1ヶ月程度は工事代金を払わないでおくことです。
18 室内を覗かれた
工事期間中はカーテンをすべて閉めるようにしましょう。通常は業者から指導があるはずです。
19 エアコンが使えない
通常はエアコンが使えるように養生します。
20 ベランダ・勝手口がビニル養生で塞がれていて出入りできない
事前に養生して、封鎖していい箇所と出入りする箇所の確認を行い施工します。